BCP+とは何か
― 計画を“現場で動かす”という発想
はじめに|BCPはある。でも、本当に動けるだろうか
多くの企業や自治体が、BCP(事業継続計画)を策定しています。
災害時に何を優先し、誰が動き、どの業務を守るのか。
その内容自体は、年々充実してきました。
しかし一方で、現場からはこんな声も聞こえてきます。
- 「計画はあるが、想定通りに動ける気がしない」
- 「人が行けない状況を、計画がカバーできていない」
- 「初動で情報が集まらず、判断が遅れる」
BCPが**“紙の上の計画”で止まってしまう理由**は、計画を実行に移すための「実装」が不足しているからです。
BCP+(プラス)という考え方
そこで生まれたのが、**BCP+(Plus)**という考え方です。
BCP+の「P」には、二つの意味があります。
Plan(計画)
何を守り、どう動くかを定める台本
Package(実装)
計画をその場で実行するための装備・仕組み
BCPが「考え方の軸」を与えるものだとすれば、BCP+は「その場で動ける力」を与える存在です。
両者は対立するものではありません。
BCP(計画)× BCP+(実装)= 本当に機能する事業継続
この両輪がそろって初めて、 “想定外”に強い現場が生まれます。
なぜ「実装」が必要なのか
災害やトラブルの現場では、次のような状況が頻発します。
- 判断できる人が現場に行けない
- 現場の状況が正確に伝わらない
- 電話や文章だけでは限界がある
このとき必要なのは、人の移動に頼らず、現場を「見る」「話す」「判断する」仕組みです。
BCP+は、 計画で定めた使命や優先順位を、 実際にその場で実行できる状態に引き上げるための考え方なのです。
BCP+が目指すもの
BCP+の目的は、特別な装備を持つことではありません。
- 現場が孤立しないこと
- 判断が遅れないこと
- 初動が止まらないこと
その結果として、人命・事業・地域の機能を守ることにあります。
BCP+は、「守ると決めたものを、実際に守り切る」ための思想です。
おわりに|計画を“動かす”フェーズへ
BCPは不可欠です。
しかし、計画だけでは現場は動きません。
これから求められるのは、計画を現場で機能させるための準備です。
BCP+という考え方は、その一歩先を見据えた、実践のためのBCPです。
